トヨタスポーツ800をつくろう!

2007年01月24日

真・あらいぐまタスカル【第4話】「変更時期を推測する」

ウオッシャータンク検証シリーズ【第3話】にて後期タイプへの変更時期を、
「遅くとも'66年7月には採用」とした根拠は、
'66年7月発行の英語版パーツリストによるものですが、
残念ながら変更時期の明記はそこにはありません。

この英語版パーツリストでは、新たに変更した部品に関しては、
「(NEW)」と丁寧に明記されていますが、
タンクアッセンおよび本体やモーターに関しては、その明記が無いため、
このパーツリストが発行される以前に後期タイプへ変更していたと考えられます。

また、後期タイプのモーター下部に付くプレートが

*90099-06005 Packing-(Replaced by 85315-30013)
 85315-30013 Plate(NEW)
*old part

というように、この時点で新たに変更になっていることからも、
'66年7月以前に後期タイプへ変更していたことが裏付けできます。
(このプレートは前期タイプには存在しない部品です。)

「トヨタ サービスマニュアル CDライブラリー」に収録されている
トヨタスポーツ800取扱書は'65年3月30日発行、'66年6月30日発行(第3刷)
およびそれ以降のものしかなく、確認したい期間の取扱書が収録されていません。

ちなみに'66年6月30日発行の「お出かけ前の点検」の中にある
「6.ウインドウ・ウオッシャーの液」の写真では、
すでに後期タイプのウオッシャータンクに変わっています。

残念ながら手持ちのトヨタスポーツ800に関する資料では、
ここまでしか調べることが出来ません。

さて、どうするか?

今までの話の中で、トヨタスポーツ800と同タイプと思われる
ウオッシャータンクがトヨタの他車種、および他メーカーにも
採用されていたことは書いてきましたが、
その変更時期を調べればある程度推測することは可能だと思われます。

トヨタのある車種では次のように変更しているようでした。
(「前期タイプ」・「後期タイプ」は【第3話】にて便宜上つけた呼び方です。)

【A】パブリカ・スポーツ同型タイプ
  (【B】の前期タイプよりモーターが長いタイプ)
   〜'64年9月
  (注)トヨタスポーツ800には採用されていません。

【B】前期タイプ(トヨタスポーツ800初期と同タイプ)
   '64年9月〜'65年10月

【C】後期タイプ(トヨタスポーツ800中期〜後期と同タイプ:
   ただしタンクの形状はモーターとフタが左右逆になります。)
   '65年10月〜'68年2月

※具体的に変更時期が明記されていた車種で調べました。

これだけの資料でトヨタスポーツ800も「'65年10月」から
「後期タイプ」へ変更したと断言は出来ませんが、
遅くとも数ヶ月の間には変更したと推測してもよいかと思います。

次回、'65年末の他メーカーのウオッシャータンク装着写真を交えて、
この時期に「【C】後期タイプ」が繁殖したことを書きたいと思います。


=======第11回 東京モーターショーのパブリカ・スポーツ========

トヨタスポーツ800が発売される半年ほど前、1964年9月26日〜10月9日の
14日間に「第11回 東京モーターショー」が東京晴海で開催されました。
そこで出品されたパブリカ・スポーツでは、
上記の「【A】パブリカ・スポーツ同型タイプ」が採用されていました。
(UP10に'64年8月まで採用されていたタイプと同型と思われます。)

時期的に「【B】前期タイプ」が採用されていてもいいとは思いますが、
製作にあたっていたのが関東自工だったことなども影響していたのかもしれません。



publicasports0123.jpg



実際の発売モデルとはタンク以外でも異なる部分があり興味深い写真です。

======================================

※写真をクリックすると拡大出来ます。
posted by アールエス800 at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 資料/ELECT. | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/31997055

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。