トヨタスポーツ800をつくろう!

2007年01月24日

真・あらいぐまタスカル【第4話】「変更時期を推測する」

ウオッシャータンク検証シリーズ【第3話】にて後期タイプへの変更時期を、
「遅くとも'66年7月には採用」とした根拠は、
'66年7月発行の英語版パーツリストによるものですが、
残念ながら変更時期の明記はそこにはありません。

この英語版パーツリストでは、新たに変更した部品に関しては、
「(NEW)」と丁寧に明記されていますが、
タンクアッセンおよび本体やモーターに関しては、その明記が無いため、
このパーツリストが発行される以前に後期タイプへ変更していたと考えられます。

また、後期タイプのモーター下部に付くプレートが

*90099-06005 Packing-(Replaced by 85315-30013)
 85315-30013 Plate(NEW)
*old part

というように、この時点で新たに変更になっていることからも、
'66年7月以前に後期タイプへ変更していたことが裏付けできます。
(このプレートは前期タイプには存在しない部品です。)

「トヨタ サービスマニュアル CDライブラリー」に収録されている
トヨタスポーツ800取扱書は'65年3月30日発行、'66年6月30日発行(第3刷)
およびそれ以降のものしかなく、確認したい期間の取扱書が収録されていません。

ちなみに'66年6月30日発行の「お出かけ前の点検」の中にある
「6.ウインドウ・ウオッシャーの液」の写真では、
すでに後期タイプのウオッシャータンクに変わっています。

残念ながら手持ちのトヨタスポーツ800に関する資料では、
ここまでしか調べることが出来ません。

さて、どうするか?

今までの話の中で、トヨタスポーツ800と同タイプと思われる
ウオッシャータンクがトヨタの他車種、および他メーカーにも
採用されていたことは書いてきましたが、
その変更時期を調べればある程度推測することは可能だと思われます。

トヨタのある車種では次のように変更しているようでした。
(「前期タイプ」・「後期タイプ」は【第3話】にて便宜上つけた呼び方です。)

【A】パブリカ・スポーツ同型タイプ
  (【B】の前期タイプよりモーターが長いタイプ)
   〜'64年9月
  (注)トヨタスポーツ800には採用されていません。

【B】前期タイプ(トヨタスポーツ800初期と同タイプ)
   '64年9月〜'65年10月

【C】後期タイプ(トヨタスポーツ800中期〜後期と同タイプ:
   ただしタンクの形状はモーターとフタが左右逆になります。)
   '65年10月〜'68年2月

※具体的に変更時期が明記されていた車種で調べました。

これだけの資料でトヨタスポーツ800も「'65年10月」から
「後期タイプ」へ変更したと断言は出来ませんが、
遅くとも数ヶ月の間には変更したと推測してもよいかと思います。

次回、'65年末の他メーカーのウオッシャータンク装着写真を交えて、
この時期に「【C】後期タイプ」が繁殖したことを書きたいと思います。


=======第11回 東京モーターショーのパブリカ・スポーツ========

トヨタスポーツ800が発売される半年ほど前、1964年9月26日〜10月9日の
14日間に「第11回 東京モーターショー」が東京晴海で開催されました。
そこで出品されたパブリカ・スポーツでは、
上記の「【A】パブリカ・スポーツ同型タイプ」が採用されていました。
(UP10に'64年8月まで採用されていたタイプと同型と思われます。)

時期的に「【B】前期タイプ」が採用されていてもいいとは思いますが、
製作にあたっていたのが関東自工だったことなども影響していたのかもしれません。



publicasports0123.jpg



実際の発売モデルとはタンク以外でも異なる部分があり興味深い写真です。

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※写真をクリックすると拡大出来ます。
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2007年01月08日

当時の車広から【第1回】

当時の自動車雑誌を調べる上で様々な広告にも目がいきます。

そこで、「当時の車広(自動車広告)から」として、
カテゴリに「資料/雑誌広告」を追加し、トヨタスポーツ800に関する広告は
もちろんのこと、興味の湧いた広告などいろいろ紹介していきたいと思います。

まず、第1回はトヨタスポーツ800のモノクロ広告です。



CM061230.jpg



コピーの「事故や違反の経験をおもちの方には、おすすめしたくない」は
泣かせます。(制限速度には気をつけましょう。ちょっと前に泣きました。)

ナンバープレートが見えませんが、当時のカタログと同一車輌と推測されます。
(判断ポイントは後の雑誌の広報車輌とカタログ車輌の
 検証シリーズでお話しします。)

撮影場所がどこなのかは全然見当もつきませんが、
初期型の証でもある10穴ホイールキャップに写り込む風景から、
手前はかなり広い平地のようです。

男女のモデルさんもカタログのシルバー車輌のカップルと
同一のように見えますが、カタログではシルバー車輌のカップルは、
すべてのカットでぼけているため定かではありません。

これからも「当時の車広から」シリーズも是非お楽しみに。

==========車輌を屋外で撮影する場合の豆知識============

  車輌を屋外で撮影する場合、ボディへの写り込みを少なくするためには、
  手前(カメラ側)が平地などの障害物がないことが必須となります。
  黒などの濃い色、シルバー色などは写り込みが出やすく、
  対して白系(ソリッド)は写り込みにくいです。
  また天候で言えば曇天がよく、ピーカンではしっかり写り込み、
  太陽の位置なども考慮して撮影するとよいです。
  ただ上記の方法は昔の撮影立ち会い時(アフターパーツの広告)の知識であり、
  基本的に車輌を切り抜いて広告などに使用するために注意していた点です。
  背景を生かした撮影、および効果的に写り込ませる場合などには
  参考になりませんのでご了承ください。
  また、ホイールキャップなどのメッキパーツには、
  部分的に濃い色などを写り込ませ、メリハリをつけることで
  メッキの質感を表現できます。

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※写真をクリックすると拡大出来ます。
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2007年01月05日

最近、なんだかノスヒロがおもしろい?

今回のノスヒロの表紙を見て驚きました。

11/2の記事にて紹介していた「ダイハツスポーツ」ではないですか。
http://pdamodel.seesaa.net/article/26604323.html

そこで紹介した通り「日本のショーカー」(別冊CG)の記事に
「クーペが近年発見されダイハツが買い戻した」とあったその現車だそうで、
ノスヒロの記事では、つい最近になって、イギリスのコレクターが放出→
クラシックカーのオークションに出品→ダイハツが落札とあります。

自分の記憶が正しければ、雑誌の個人売買欄で見たのが10年ほど前の
カーマガジン誌かOT誌(たしか前者だったと・・・)だったと思います。

当時は200万円(記憶が確かなら)ほどだったような・・・
その時に売れなかったのか??まぁ、それ以前にノスヒロの車輌と同一だったかは
不明ですが、こんなショーカーが40年の時を超えて日本に戻ってきたことは
素晴らしいことだと思います。

※ヴィニャーレで製作→トリノショーに出品なので、
 正確には一度も日本の地を踏んでいないのかもしれません。
(こういったショーカーまでも、個人のコレクションになったりすることが、
 珍しくない海外に有ったのが幸運にも今まで生存出来た
 理由なのかもしれません。)

ありふれた日産旧車の記事も発行部数確保のため仕方がないのかもしれませんが、
こんなレアーな車種の記事も今後も期待します。
(OT誌のS500試作車発掘などの記事に触発されているような気はしますが・・・
 そのOT誌も今回も自家製ゴム部品の記事など面白かったです。)

また、トヨタスポーツ800に関するショーカーや試作車などの
発掘はないものか、是非調査を!!
posted by アールエス800 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月01日

2006年12月28日

数日後に見る初夢はきっと・・・

完成し無事車検を取得したトヨタスポーツ800で走り回っている姿でしょうか?

さぁ、そうなるとナンバーは何にしましょう?
・8 00・・・1965・・・車体番号・・・
まだまだ気が早いですね。(ある意味現実逃避をしている・・・)

希望ナンバー制ができて簡単に希望の番号が得られることは、
本当によい世の中になったものです。

さて、前回の答えですが・・・

「ナンバープレートが怪しいとお答えいただきたかった。」(児玉清風に)

※あくまで、自分が気にしていた部分ですので、
 他に答えを用意していただいていた方には申し訳ありません。

根拠はというと、書体が全く異なるということだけでして、
実際に当時のナンバープレートを再現してみようと思っていましたが、
まだまだ忙しく時間がないので、わかりやすい大まかな判断ポイントを
文章にて説明します。
(P1のリアアングルのカットでは封印が見あたらないこともありますが・・・)

1. 品川の書体(分かりやすいポイントとして、川の字の真ん中の I が長すぎる)
2. 分類番号5の書体
3. 一連指定番号の書体と入れ方
 (8と0の間の4ケタの場合ハイフンが入る部分が空白のはず。
  実際にはこんな感じ→・8 00)
 ※素直に800と読ませたかったのかもしれません。

なぜ、このようなナンバープレートを装着しているのかを推測するために、
昭和40年頃のクルマ雑誌をいろいろ見てみました。

当時、ほとんどのメーカーは広告などでナンバープレートの最後の4ケタ
(一連指定番号)に、排気量にちなんだ数字を使用しています。

書体などを見る限りではそのほとんどがダミー番号
(悪い言い方ですが偽造?)のようです。

やはり問題があったのか、広告やCMに使用するナンバープレートは、
いつからか、一目でダミーと分かるようなものが使用されるようになりました。

※例えば、 数字以外をアルファベットにしたものや外国風のプレートなど

また、雑誌で確認する限りでは、品5→品川5(昭和40年頃から登場)
品川51(昭和43年頃から登場)と変わっていくようでした。

ナンバープレートに関して、もっと詳しく調べられないかと検索してみたところ、
「ナンバープレート情報局」という大変詳しいサイトがありました。
http://www.k5.dion.ne.jp/~nplate/index.html

上記サイトの「プレートの歴史」の頁で、品川ナンバーの変遷が
ほぼ雑誌での確認通り(若干のズレはありますが)なのが裏付けできました。
また、一連指定番号は1962年に現在も使用されているような書体に
統一されたようです。
http://www.k5.dion.ne.jp/~nplate/misc/index.html

「画像コレクション」ではナンバープレートの様々な書体が確認出来ます。
http://www.k5.dion.ne.jp/~nplate/photo/index.html
(大変興味深いサイトですので、これまた是非ご覧ください。)

トヨタスポーツ800のカタログに登場する赤の車輌は「品川5 は・800」、
シルバーには「品川5 ひ・800」のダミーが使用されています。
時期的に存在しそうな番号ですが、実際に、この2台の車輌が
この番号で登録がされていたかどうかは分かりません。

ただ、カタログ中面の赤い車輌のエンジンルームには、車体番号のプレート
(トヨタ)もボディ番号のプレート(関東自工)も付いていません。
(表紙の車輌のエンジンルームでない可能性もありますが)

もしかすると、陸運局等で事実を調べることもできるかもしれませんが、
「広く浅〜く」がモットーの自分はこれ以上はキリがないので・・・この辺で。

答えが「ナンバープレート」だったことに「なんだ〜」と落胆されている方も
おみえかもしれませんが、これは次回への導入部分でして、
またまたシリーズで、当時の雑誌に掲載された広報車輌(ナンバー取得車輌)と
カタログの車輌を紹介しながら、この双方のちょっとした違い、
資料となりそうな写真を検証していきたいと思います。
(発売当初の40年式だけですのでご了承ください。)

それでは、皆様も良い初夢をご覧いただけますように!

P.S.写真もイラストもない味気のない記事になってしまいました。
  ホントはこんなこと書いているバヤイじゃない訳でして・・・
  年末ギリまで仕事のスケジュールを入れられました。
 (修復費用を稼ぐためがんばります。)
posted by アールエス800 at 00:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 資料/印刷物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月18日

宿題「カタログ撮影車輌の?な部分をお答えください。」

ほぼ、2週間ぶりのご無沙汰です。

今年は、このまま休みに突入かと思った矢先。
久方に仕事の極小嵐が吹き荒れておりまして・・・
仕事激減だった今年の〆としてはうれしい限りです。

これも、お歳暮の効果なのでしょうか?
(まだ、届いていなかったはずですし、このようなことで仕事がいただけるほど、
 この世界はあまくなかったりいたします。)

さて、仕事の話はこのくらいにして、
ブログの記事の構想はいろいろと考えていますが、
原稿をまとめ上げる時間がありません。

次回は以前の記事(http://pdamodel.seesaa.net/article/22352406.html
でも登場したカタログ表紙の写真からネタを考えております。

そこで、次回までの宿題をひとつ。

「カタログ撮影車輌の?な部分をお答えください。」

8/15のブログに使用した下記の写真をご覧になり、
不思議な点を考えておいてください。
http://pdamodel.up.seesaa.net/image/CATA0815.jpg

※質問の対象はトヨタスポーツ800本体に付属しているものおよび
 モデルを含みますが、背景やフェリーは質問の対象ではありません。
※この宿題は特にトヨタスポーツ800に詳しくない方でも楽しめます。

次号がいつになるかわかりませんが、
年内には何とか・・・ではでは。
posted by アールエス800 at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 資料/印刷物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月05日

この色をあなたにも分けてあげたい。

この時期、取引先に贈るお歳暮でいつも悩みます。
三越のパンフレットを何度もながめるのですが、
結局、当たり障りのないものになってしまいます。

会社あてにビールはまずいですものね。

さてトヨタスポーツ800には、様々な塗装色が使用されていることは、
パーツリストのボディ配色(後期リストではカラーインストラクション
ドローイング)の頁などを見れば確認できると思います。
※発売当初の新型解説書には上記より詳しく掲載されています。
 興味のある方は11/16の記事の「トヨタ サービスマニュアル CDライブラリー
 スポーツ800」などを是非入手して確認してみてください。

黒っぽくみえる塗料でも微妙にパールが入っていたりして・・・

修復する側の立場からすると、なぜに普通の黒にしなかったのかと
思えてしまうのですが・・・

そこが作り手のこだわりと自分を納得させるようにしています。

他車種のパーツリストにも同じようにボディ配色の頁があるわけですが、
図鑑を眺めることが好きだった少年(今はおっさん)は、
いつものごとく同じ色はないものかと探求の旅に出てみました。

そこで分かったヨタと同じと思われる塗装色です。
(基本的にカラーNo.の合致したもの:間違っていたらごめんなさい。)

============分かち合えるこんな色?その1============
■トヨタスポーツ800
 インストルメント・パネル・ガーニッシュ
 色   名 ブラック・パール
 カラーNo. 1199
 備   考 艶有塗装
 ※ダッシュボード上の外気および暖気排出口(左右2箇所)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■トヨペット コロナ RT41型(40型は資料なし)・RT56型
 インストルメントパネルロアー
 色   名 ブラックパールMマット
 カラーNo. 1199
 備   考 トヨタスポーツ800では「艶有塗装」となっていますが、
       RT41・RT56では「マット」となっているところが気になります。
 ※ダッシュボード下(メーターやグローブボックスより下部)の塗装色
 ※RT50・51・53・54・55型は黒のビニールレザーが貼られていたようです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■トヨタ 1600GT RT55
 クオータウインドフレーム
 色   名 ブラックパールメタリックマット
 カラーNo. 1199
 備   考 トヨタスポーツ800では「艶有塗装」となっていますが、
       RT55では「マット」となっているところが気になります。
 ※このHTの特長であるリア側(サイド)の窓につくセンターピラーの塗装色
 ※雑誌などで調べてみましたが、外側はステンレスかクロームメッキのようで
  正確にどの部分に使用されていたかは把握できませんでした。(たぶん内側?)

============分かち合えるこんな色?その2============
■トヨタスポーツ800
 グローブ・ボックス・カバー
 色   名 ブラック・パール・メタリック
 カラーNo. 1068
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■トヨペット コロナ RT20型(フレームNo. 3-RT20-90001〜)
 センターピラーロワーガーニッシュ
 色   名 ブラックパール
 カラーNo. 1068
 備   考 外装色「スターミストパールM(カラーNo.1153)」に限ります。
※室内側センターピラーの下部の塗装色(上部はビニールレザー貼)
======================================



rkun1201.jpg



ヨタと同時期(前後)の乗用車を中心に調べてみましたが、
個人的な感想としては・・・意外と少ない。

このカラーNo.で色がつくることが出来るのかは不明ですが、
純正の色に困ったなら上記の車輌を調べてみるのも手でしょうか。
・・・・と言いたいところでしたが、大々的な修復作業を行っていなければ、
だいたい当時の色のまま残っているのではないかと思われる部分ですね。

逆に上記の車種にお乗りの方から色を問われるかもしれません。

でも、今修復中の車輌はそんなに細かい部分に拘ろうとしても、
すでに出来上がっているボディ(ルーフの分かりにくいダークグレーも含めて)が
純正色で塗られているのかどうかも疑わしかったりするんです。

でも、気に入ってますので・・まっ、いいか。
posted by アールエス800 at 01:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 資料/BODY | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月28日

真・あらいぐまタスカル【第3話】「沢山の方々に愛用されていた?」

【第2話】のタンクを前記タイプ(初期型?)とするならば、
後期タイプは手持ちのパーツリストで確認出来る限りでは、
遅くとも'66年7月には採用されているようです。

タンク・モーター他すべてが一新され、取付ブラケットも変更になっています。

10/12のブログ(http://pdamodel.seesaa.net/article/25289018.html)に
ちらりと写るウオッシャータンク(写真:装着車輌は'69年2月製造車)がそれで、
細かい部分(モーター上部のカバーの素材、内部のプレートの変更など?)を
除けば基本的に同一形状のタンクが長い間採用されていたことになります。



DSC01258*.jpg



ただし、トヨタスポーツ800は初期の生産量が多いため
(1965年の製造1235台:トヨタの2台のスポーツ・カーによる)、
前期タイプの採用率は全体の半分以上だったのかもしれません。

実際の変更時期は不明ですが、後の記事にて他の車輌から推測される
変更時期を述べたいと思います。

※トヨタスポーツ800に関しては 前期・後期ともに日本電装製です。
 ちなみにパブリカはUP10の'64年8月まで日本電装製が採用されていました。
 (トヨタスポーツ800の新型解説書には「ワイパはUP10と同じ方式ですが、
  ウインド・ウオッシャには一段と強力なポンプを使用しました。」と
  あるようにヨタの前期とはモーター部が異なりました。)
 それ以降、田中製 旧タイプとなり、UP20へのマイナーチェンジ後
 間もなくすると田中製 新タイプとなったようです。(よく見かけるタイプ)


前期タイプもそうですが、この後期タイプも他の一部の車輌にも採用され、
特に後期タイプは他メーカーの車輌にも採用されていたようです。
(あのライバル車にも?・・・下記のような位置の相違はあるようですが・・・)
トヨタスポーツ800登場('65年)時にはあまり電動式タンクの装着車は
なかったように思いますが、以降数年経つ間に、他メーカーでも順次採用されて
いったのではないかと推測します。(オプションあるいは標準)

(注)細かな仕様は異なるかもしれません。
   分かっている大きな点はタンクのウオッシャー液を入れるキャップと
   モーターの位置が車輌によってはヨタとは逆であったり、
   モーター部の高さなどが異なるタイプもあることです。
   (あの日本を代表するGT前期型も?)

この時期、日本電装は他メーカーへもかなり売り込んだのか、
他メーカーが採用を打診したのかは定かではありませんが・・・
(日産に関しては袋式のカンガルータイプなどが採用されていたようです。
 上級車種はタンクタイプもあったようですが、電装製ではなさそうです。)

ただ、前期も後期も日本電装製はパブリカの田中製 新タイプと違って
ポンプ部分などの樹脂が割れやすいため、田中製よりも生存率は低いようです。

※後期タイプはモーター下部のフタが金属製に変更(ただ今度は錆びの問題が)に
 なりましたが、ポンプ部分は前期と同じ割れやすそうな樹脂素材のままでした。
 田中製のポンプ部分は金属製でしっかりした造りとなっています。

経年数もあるとは思いますが、自分の見た限りでは
日本電装前期タイプ→日本電装後期タイプ→田中製 新タイプの順で
壊れやすそうな気がします。(モーターが壊れる前に樹脂が割れそうです。)
※田中製 旧タイプは確認していませんので不明です。

確かに日本電装製を装着している車輌はあまり見かけず、
田中製 新タイプやその後に登場するTE20型などに採用された、
モーター一体型ポンプがタンク下部に装着されるタイプなどに
交換されている車輌がほとんどだと思います。

かくいう、自分の所有した今までの車輌も唯一上記の44式のみ当時の状態で、
他の車輌は一般的なタイプに変えられていました。

でも、いずれのタイプであっても何だか錆の原因になるような気がして、
あまり使用したことはありません。

次回へ続きます。



※写真をクリックすると拡大出来ます。
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2006年11月23日

淡路島に生息する2U

このブログ(seesaa)には、アクセス解析機能が付いていることは、
以前にもお話ししましたが、どんな検索でお越しになったのかも
ある程度分かるようになっています。

以前タイトルに使用した「こんなん出ましたけど〜。」で検索され
お越しになった方が、泉アツノさんの情報は皆無なことに落胆されているのではと、
いつも申し訳なく思っています。

その中で本日Live サーチにて「UP20型 パブリカ」の検索で
当ブログがヒットしたようでした。

早速Live サーチの他の検索結果を見てみると何やら興味深そうなサイトを発見。

「caf44.4」???

何だこの記号は?・・・アクセスしてみる・・・
http://www.page.sannet.ne.jp/tkn203/caf444.htm

何だこの車輌は?
しかし、何やら見たことがある部品達がいっぱい・・・

剥き出しのエンジンは2U(-B型?)そして、
ヘッドランプ、ウインカーもパブリカの物。
一体何なんだ?このサイトは?

目次へ行ってみる・・・
http://www.page.sannet.ne.jp/tkn203/index.htm

サイトのタイトルが「淡路島農民車考」

「本HPは、淡路島でも特異な存在である車・『農民車』を
 写真で紹介していくページである。」

とあります。

「農民車とは・・・」から読み進めていきます。

無茶面白い・・・・これは是非お読ください!(最近のマイヒットです。)

次に「農民車の形式と分類法」があり、
上記の記号の意味が分かることとなりました。
(注)あくまでもサイトの筆者が分類上個人的に定めた記号です。

検索ではcaf44.4でしたが、正式(個人的な記号ですが)には「CAF4×4」。

乗用車用エンジン・空冷・前部配置・4輪×駆動軸数

を意味するそうです。
(ですので2U以外のエンジン搭載車も多数存在するわけでして)

駆動軸数4ってことは四駆?????

二駆仕様のCAF4×2もあることなどからどうも本当のようで・・・
このシステムを応用してヨタやパブリカの四駆仕様が出来る!?
(乗用車としての強度は全然ないような気がしますが・・・)

平成4年製造の農民車にも2Uシリーズが採用された車輌があるなんて、
淡路島の人達(鉄工所のおいちゃん達が造っていた?・・・失礼)の
バイタリティ、リサイクル精神には関心させられるものがあります。

今もなお、淡路島で元気に働く2Uエンジンたち(廃車もかなりありそう)・・・
2Uシリーズの耐久性をも証明しているのでしょうか?
淡路島は日本中で一番2U密度が濃い地域なのかもしれません。
(乗用車のように高速で動かすわけでもなく、
 エンジンにもあまり負荷がかからないからなのでしょうか?)


※タイトルや文中で2Uとしましたが、ヨタのエンジンが使用されていたとは
 考えられず、基本的にパブリカやミニエースの車輌の部品がリサイクル?
 されていたと考えられます。
 (ですので正確には2U-B、2U-C、はたまたU型もあったのか?)

※分類名CAM42という農民車がありますが、エンジンの上に座ると思われる
 その形式は、ミニエースを改造した車輌なのでしょうか?
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2006年11月16日

エンジンに浮き出る15の謎。

1号車に搭載していたエンジンが高速道路でお釈迦になり、
惰性で高速から脱出したのは数年前のこと・・・

※出口に料金所がなかったこととそこから合流する一般道が待避出来る場所まで、
 辛うじて下り坂になっていたことが不幸中の幸いでした。
 (高速では待避できる部分がなかったため助かりました。)

今回はケースなどに問題がなければそのエンジンをベースにしようと
考えていますが、以前より気になっていたのは、
クランクケースのブロック品番末尾にある「15」の数字でした。(写真左参照)

ちなみに発売当初の新型解説書では「“2U”のテーキン打刻」とあり、
2Uエンジンの初期(時期不明)では、写真の「15」の位置あたりに
“2U”の打刻があったようです。

当時はUP10型パブリカのエンジンであるU、U-B型との識別のための
「“2U”のテーキン打刻」だったようです。

※新型解説書は「トヨタ サービスマニュアル CDライブラリー スポーツ800」にも
 掲載されております。各トヨタディーラーのサービス部、
 または下記オーナーズクラブHPのTSOC パーツデポなどでご購入出来、
 情報の豊富さを考えると大変お値打ちになっております。(広告的だなぁ)
 http://tsoc.web.fc2.com/partsdepot.htm



DSC1159.jpg   DSC1164.jpg



ここで、話題にしたいのは「15」の数字。
「15」といえば「UP15」の数字であることが想像できるのですが・・・
原動機番号は「2U472212」。(オルタネータに変更後のエンジン)

ここでも疑問が一つ。
このあたりのエンジン番号になるとベンチレーションチューブが、
カマボコ付きのタイプになっているはずなのですが・・・

このエンジンにはUP20パブリカのものが付いています。(写真参照)

※初期のヨタにはUP10と同じチューブの細いタイプが採用されていました。
 また、カマボコ付きタイプも2種類は存在するようです。
 (途中、下部のオイルリターンパイプの接続部がネジタイプもありました。)



DSC1160.jpg



ただ、油温計は本来あるべき所(ミニエースの登場まではこの位置)に
付いていまして・・・
(後から加工された可能性もありますが)

しかし、先日、このエンジンより70000ほど若いパブリカのエンジン
(2U40□□□□)を見る機会がありました。
そのエンジンのクランクケースには「11」。

もしかすると、もしかしてミニエースが登場するまではクランクケースに、
何かの理由で11、12、13、14、15と番号が鋳られていたのでしょうか?
(もし、10000毎に番号がふられたとすると・・・合いませんね。)

※ちなみに、2U492707よりパブリカもトヨタスポーツ800も
 クランクケースの品番は変更します。
 ミニエースの登場に合わせた変更だと思いますが、
 これ以降この場所はミニエース用のブラケット取付位置となり
 このような番号は付かなくなりました。

浮谷東次郎氏のワークスマシンに搭載されているエンジンは
2U339603ということですがどうなっているのでしょうか?
(注)現存する車輌はレプリカですので、エンジンも当時のものではありません。

先の新型解説書では原動機番号の打刻始番号が2U10001
(打刻年月日:昭和40年2月10日)〜とありますが、
1966年7月発行のパーツリストではすでに
350000番台の2U型エンジン内部部品の品番変更の記載があります。
となると、同年4月から発売されたUP20パブリカも含めて
800ccエンジン(2Uおよび2U-Bも含めて)が世に出て、
1年半に満たない間に30万機以上のエンジンが造られたことになってしまいます。

ですから、新型解説書の数字は700ccであるU型エンジンの
打刻開始番号の間違いではないかと自分は思っているのですが・・・
(ましてやUP20登場までの約1年近くはトヨタスポーツ800専用としての
 エンジンだったわけですので、数千機しか製造されていなかったはずで・・・)

だんだん収拾がつかなくなってきましたので、
エンジンの色々な変更に関しては分かる範囲で
いずれ一覧表にでもまとめてみようかと思います。

そんなことより、ヨタを完成することが先ですね。


(参考)UP10パブリカが32馬力に出力アップしたのは1964年の秋で
    エンジン番号U184170以降とありました。



※写真をクリックすると拡大出来ます。
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